こんにちは。
今日は、部分的な矯正治療をすることで歯の神経を守った症例をご紹介します。
歯茎が腫れて違和感があることを主訴に来院された患者様。
被せ物をしている歯の歯茎が腫れて膿が出ています。
レントゲンで確認すると、歯の根が真っ二つに割れていて、
そこから細菌に感染して、骨が溶けて、膿が出ている状態でした。
根が縦に割れてしまった歯は救えないので、残念ながら抜歯となりました。
抜歯した後、その部分の治療方法は
①インプラント、②ブリッジ、③1本だけの入れ歯
ですが、
患者様はブリッジを希望されました。
ブリッジを製作するためには、土台の2本の歯を平行に削る必要があります。
ただ手前のブリッジの土台となる歯が内側に倒れている状態でした。
この倒れた状態のままブリッジのために歯を削ると歯の神経を取らないといけません。
歯の神経を取ると歯は割れやすくなり、歯の寿命が短くなってしまいます。
また本来の歯の向きと違う向きで被せ物を装着するとさらに歯が割れやすくなってしまいます。
歯が割れて抜歯して、ブリッジを装着してまた歯が割れるのは何としても避けたいです。
また倒れている歯に咬みあわせの力がかかると歯周病のリスクも高くなります。
そこでこの倒れている歯を矯正用のスクリューインプラントとゴムを用いて起こすことにしました。
2~4週間に1回、矯正用のゴムを交換して、ここまで起こしました。
ここまで起こすのに4ヶ月かかりました。
この歯の向きでしたら歯を削っても神経を取らずに済みます。
後はブリッジを製作するために2本の歯を平行に土台の形に整えて、
ブリッジを装着しました。
部分矯正を行うことで治療期間は4ヶ月ほど長くかかり、
また、この4ヶ月間は患者様には器具が邪魔で快適ではないな4ヶ月でした。
ですが、歯の神経を守ることができ、歯を失うリスクが大きく下がりました。
『歯の傾きを直す。』
たったこれだけのことですが、歯の寿命は大きく変わります。
これからも
『歯の寿命を伸ばす』、
『神経を守る』
ことを大切にした歯科治療を提供してまいります。
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