こんにちは。
以前最小限のブリッジの紹介をブログでしましたが、
https://maryshika.com/blog/849
また別のケースを1つご紹介いたします。
左上の2番の歯が欠損しており、
接着ブリッジを希望されて来院されました。
[caption id="attachment_1208" align="alignnone" width="1024"] 欠損している部分以外の歯はほとんど健全な状態で、[/caption]
欠損形態だけみれば接着ブリッジが可能なケースです。
ですが、欠損している部分が本来の歯の幅よりだいぶ広く、1番前の歯より幅が広い状態です。
このままの状態で接着ブリッジをすると
2番目の前歯に幅広い歯が入り、違和感の強い審美的ではない結果になってしまいます。
また下の犬歯が本来の位置より外側にあり、咬むたびに上の歯を突き上げる咬み合わせになっています。
歯がない部分の治療するには
・見た目(自然な歯の大きさ)
・咬み合わせ(治療後すぐに壊れない)
の2つの問題の改善は必須です。
ここで考えれれる治療方法は
・矯正治療を行い、歯のポジションを改善して、
①インプラント
②接着ブリッジ
・歯のポジションはこのまま、下の犬歯の先端を削って咬み合わせのリスクだけ軽減して、
③最小限のブリッジ(1本支台のブリッジ)
の3パターンが考えられました。
患者様が選択されたのは③の最小限のブリッジでした。
[caption id="attachment_1210" align="alignnone" width="1024"] 1本ブリッジのために支台の形を整え、[/caption]
[caption id="attachment_1211" align="alignnone" width="1024"] 仮歯を入れて、問題なく機能できるか経過観察していきます。[/caption]
問題なく使用できることを確認したのちに
最終的な被せ物を製作しました。
[caption id="attachment_1212" align="alignnone" width="300"] 1本ブリッジです。[/caption]
[caption id="attachment_1213" align="alignnone" width="1024"] 被せ物が入ったところです。[/caption]
自然な見た目になりました。
今回は1本ブリッジの支台の歯の被せ物の形を工夫することで
欠損している部分の歯の大きさを自然な形にできました。
このアプローチは接着ブリッジではできません。
矯正治療してインプラントか接着ブリッジの方が
将来トラブルが起こりにくいとも考えられますが、
今回のケースはこの治療法で十分長期性があると考えられます。
接着ブリッジを希望されて来院される患者様も多いですが、
正確に現状やリスクを診断して、
より予知性の高い治療を提供していきたいとかんがえております。
©Machida Mary Dental Office