こんにちは。
今回は親知らずの抜歯について、当院の考え方をお伝えします。
『親知らずは基本的に抜歯したほうがいい』
『横向きに埋まっている親知らずは特に抜いたほうがいい』
さらに
『なるべく若いうちに抜歯したほうがいい』
と考えています。
抜くの怖いし、痛そうだし、イヤですよね。
でも親知らずが痛くなるのも怖いですよね。
どうして抜歯したほうがいいかと考えるかといいますと、
手前の歯を守るために早いうちに抜いたほうがいいと、実感しているからです。
20代男性です。
下顎に左右とも横向きに親知らずが埋まっています。
親知らずと手前の歯の間にプラークが繁殖して、手前の歯に大きなむし歯が出来てしまっています。(黄色い部分)
むし歯で大きく穴があいてしまっています。
こちらも20代男性です。
レントゲンの左側は親知らずの手前の歯が、右側は親知らず自体が大きなむし歯になっています。
上の親知らずもむし歯の原因になります。
手前の歯をむし歯にするだけでなく、
親知らずが原因で、手前の歯を支えている骨がとけてしまうこともあります。
40代男性です。
レントゲンの左側の親知らずとその手前の歯を支えている骨が大きくとけてしまっています。
こうなってしまうと手前の歯も救えません。2本とも抜歯が必要になります。
問題が起きる前に、親知らずを抜歯することは、
これも『予防』だと考えています。
20代女性です。
上下左右に4本親知らずが埋まっています。
写真の左下の親知らずの手前の歯はむし歯になりそうです。
先に下の親知らずから抜歯することにしました。
安全に抜歯するためにCTを撮影し、
骨のどの位置にどの方向で親知らずが埋まっているか、
骨の中の太い神経との位置関係はどうかなどを診査します。
1本ずつ日にちをあけて抜歯しました。
横に埋まっている親知らずを抜歯することで、手前の歯のむし歯と歯周病のリスクは大きく下がりました!
抜歯は歯を小さく分割して体へのダメージを最小限にして抜歯します。
それでも抜歯後は痛みますし、腫れも出ます。。。。
基本的に埋まっている親知らずの抜歯は当院で行っておりますが、
骨の中の神経に絡んでいるなど、難易度の高い症例は
口腔外科の専門診療科への紹介を行っております。
「親知らずは取っておいた方が、他の歯がダメになった時に使えるから抜かない方がいい」
という話をたまに聞きます。
ですが、そもそも歯がダメにならないように積極的に歯を守ったほうがいいと考えています。
親知らずを取っておいて後で役に立つ確率より、
親知らずが手前の歯をダメにしてしまう確率の方がずっと高いと実感しています。
親知らずのことで、お困りのことがありましたら、お気軽にご相談下さい。
ただ、親知らずを取っておいて役に立ったケースもありますので、
そのお話はまた別の機会に紹介できればと思います。
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町田メアリー歯科
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