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2021/04/02

歯周病の与える影響

 

こんにちは!歯科衛生士の中川です☀

 

今回は歯周病が与える全身への影響についてお話します

 

 

皆さんは歯周病の与える影響がどんなものかご存じでしょうか?

 

歯周病」はお口の中の病気ですが、悪さをするのはお口の中だけじゃないんです…

 

歯周病」という病気はお口の中を悪くするだけでなく、全身の健康にも影響が出てきてしまうのです

 

 

しかしお口の中の問題なのになぜ全身に影響があるのか?

 

それは歯周病が進行することにより、歯ぐきに炎症が起き、その歯ぐきから細菌がからだの中へ侵入してくるからです。

 

 

歯周病は多数のからだの病気との関連性が長年研究されています

 

【 歯周病の関与が疑われる主なからだの病気 】

 

動脈硬化とそれにともなう脳梗塞・心筋梗塞

 

糖尿病

 

誤嚥性肺炎

 

早産・低体重児出産

 

この4つが特に関連性が高いと現在考えられています🌀

 

これらのからだの病気に歯周病菌がどう関連していくのかそのメカニズムをお話していきます📢

 

 

 

歯ぐきに炎症があるとその歯ぐきから多数の歯周病菌が入り込みます

 

菌は血流にのって全身をめぐり、そして血管の内壁に入り込んで堆積してしまいます

 

すると炎症成分と戦う力を持つ白血球がやってきて歯周病菌を食べます

 

食べた後は死骸となってその場に残り粥腫のようになって動脈硬化を起こして血流の流れを阻害する

 

さらには破けて血流により運ばれ血栓となってしまいます…😭

 

これが脳の血管で起これば脳梗塞、心臓の弁で起きれば心筋梗塞につながります

 

←実際に動脈硬化を起こした心臓血管から歯周病菌が

出てきたというデータもあるんです

 

 

病原性の高い歯周病菌が重度歯周病の患者の場合、

重度歯周病でない患者さんよりも

検出される割合が多いことも分かっています

 

 

 

 

また、歯周病の炎症は糖尿病をも悪化させてしまうのです💦

 

そのメカニズムもお話していきます

 

歯周病が悪化するとまず歯周ポケット内の炎症が拡大します

 

その後ポケット内の炎症性物質が血管を伝い体内に入ってきます

 

するとインスリンの働きが阻害され血中の糖を取り込めなくなり高血糖なります

 

(インスリンがしっかり働いていると血中の糖がきちんと体に取り込まれ血糖は低く抑えられる)

 

そして最終的に糖尿病が悪化することにつながります

 

糖尿病が悪化したことで歯周病も悪化してくるので負のスパイラルが生まれるのです👻💦

 

←しかし、その反対に歯周病が改善することで糖尿糖尿病病が改善することも分かっています

 

歯周治療等により歯ぐきの炎症が収まるとインスリンの働きへの影響がなくなるため

 

インスリンの働きのおかげで血糖が下げられるようになる結果糖尿病も

 

改善するというわけです!

 

 

 

そして歯周病菌は誤嚥性肺炎の原因にもなってしまいます

 

誤嚥性肺炎には歯周病菌を含めたお口の細菌が関係すると考えられています

 

歯周病にかかりお口の中が細菌が増殖している状態だと誤嚥した際に肺に入り込む細菌の量も必然的に多くなります

 

 

ここからは誤嚥性肺炎のメカニズムについてお話していきます

 

通常は嚥下した際に食道に入るはずの食物や唾液が誤って気管に入り込むと

 

食べ物や唾液に含まれていた細菌が肺で増殖し、肺胞に炎症を起こし

 

誤嚥性肺炎につながってしまいます

 

誤嚥は飲み込む力の低下で起こりやすく、

 

免疫力が低下することで炎症を起こしやすくなっています

 

haienn←自分の歯が残っている高齢者について専門家によるお口のケアを

受けているかどうかで発熱・肺炎の発症率や死亡率に

違いが生じるかを分析してみたところ

 

お口を清潔に保たれている高齢者ほど

 

「発熱・肺炎の発症率や死亡率等も低い」ことも分かりました

 

 

 

また歯周病は妊婦さんにも影響があるといわれています

 

進行した歯周病による炎症が体内の炎症性物質の増加を促し、

 

それが子宮の筋肉の収縮を招いて早産を引き起こすと考えられています

 

ninpu

 

←歯周病の妊婦さんは歯周病ではない妊婦さんに比べると

 

早産・低体重児出産のリスクが約2倍になっていることが分かります😲

 

 

 

妊婦さんはホルモンバランスの変化や、つわりで歯磨きがしづらくなることがあることから、

 

歯周病になりやすく悪化しやすい傾向があるんです…

 

しかし歯周病と早産の関係はまだ不明な点も多いです

 

 

これらのように歯周病菌が体に悪さをすることはわかっていただけたでしょうか?

 

ではその悪さを防ぐにはどうしたらよいのか?

 

当たり前のことではありますが、歯周病であるなら速やかに歯科医院に通院するのが一番です

 

しかし、歯周病は無症状で進行する怖い病気です

 

そのために自分で気づくことは難しく、気付いた時にはもうすでに手遅れになってしまっていることも

 

少なくありません

 

お口の中を清潔に保つ。こちらも非常に大事なことですし、定期検診に通い

 

自分のお口の中の現在の状況を把握することが歯周病の予防には一番の近道だと思います

 

今異常はないと感じている方も油断は禁物です!😲

 

少なくとも半年に一回はメンテナンスを受けることをオススメします

 

歯周病は予防と治療が可能な病気

 

特に、当院の院長は歯周病専門医であり、歯周治療に強いクリニックです

 

歯周病が気になる方、または歯周病と診断された方、その他お口の中のチェック、お掃除をしてほしい方

 

どなたでもお待ちしております🌷☺

 

 

≪nico2019年8月号 参照≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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