
入れ歯
「よく噛めない」「しゃべりにくい」「食事のときに入れ歯が痛くて、よく噛めない」「食事の味が変わって、おいしく食べられない」「食事や会話の途中に入れ歯がとれる」「舌や頬の内側をよく噛んでしまう」などのお悩みを解消するため、痛くなく、しかもしっかり噛める入れ歯(義歯)の製作・調整を行っています。
合わない入れ歯を使い続けていると、食事を楽しめないばかりか、全身の不調に繋がってしまうケースもありますので、入れ歯が気になったらぜひご相談ください。
入れ歯のメンテナンス
歯磨きを毎日するように、入れ歯も毎日のお手入れが必要です。入れ歯は虫歯になりませんが、天然歯(ご自分の歯)のように自然の浄化作用がないため、ハグキの隙間などに汚れがたまりやすく、カンジダ菌というカビの一種が繁殖しやすくなっています。
そこで汚れがこびりつかないように早めにお手入れすることが大切です。
できるだけ毎食後に、はずして水で軽くすすぐようにしましょう。
寝る前には必ずはずして、水を入れた容器に漬けておきます。その際に入れ歯洗浄剤を使うと効果的です。
入れ歯における当院の症例


クラウン(被せ物)・差し歯の種類と特徴
クラウンとは歯全体にかぶせて虫歯を修復する冠のことで、被せ物や差し歯とも呼ばれます。
虫歯が進行して部分的な詰め物(インレー)では対処できない歯にクラウンをかぶせます。
保険適用外(自費)のクラウン
- 1.メタルボンド
- 中身は金属でできており、見える部分だけセラミックを貼って作られたものです。見た目も良く変色しません。強度がありすり減りにくいのでほとんどの歯に使用できます。
- 2.オールセラミッククラウン
- 内側も外側もすべてセラミックで作られたクラウンです。見た目が自然で変色もなく、長期にわたって健康的で白い歯の輝きを保ちます。
- 3.ジルコニアクラウン
- メタルボンドの内面の金属の代わりに、白色のジルコニアを使用したものです。金属を一切使用しないので、金属の溶け出しによる歯茎の変色や金属アレルギーの心配がありません。
- 4.ゴールドクラウン
- 金合金や白金加金などの貴金属を使ったクラウンです。金属なので見た目は劣りますが、適合が非常によく、ほとんどの部位に使用することができます。
保険適応のクラウン
- 1.硬質レジンジャケット冠
- 全体が硬質レジンという歯科用のプラスチックでできているクラウンです。
安価ですが、割れやすく汚れも付きやすいというデメリットがあります。
- 2.硬質レジン前装冠
- 中身は金属で、表面の見える部分のみレジン(プラスチック)が貼られているクラウンです。
金属を使うことで強度もあり、保険が適用されるので安価ですが、表面がレジンを使用しているので汚れの付着や着色は起こりやすいです。
- 3.銀歯
- 全体が金属でできているクラウンです。金属でできているので強度があり、保険の適用により安価に作ることができますが、金属の溶け出しによる歯茎の変色や金属アレルギーの可能性があります。
被せ物の土台
虫歯の進行が進んでいると元々の歯を多く削ることになるので、被せ物を支える部分がなくなってしまいます。このような場合、被せ物を支えるために、「コア」と呼ばれる歯の土台を設置してあげる必要があります。
- 1.メタルコア
- 保険で欠損の大きい歯の治療をする場合はほとんどがこのメタルコアを使用します。一般的に銀合金が使われており、保険が適応されるので安価で作ることができますが、金属のくさび効果で歯が割れてしまうことがあります。
- 2.レジンコア
- 硬質レジン(歯科用プラスチック)で作られた土台です。色が白く、セラミッククラウンを被せたときに見た目が良くなるというメリットがあります。
メタルコアと同じく保険が適応されるので安価に作れますが、奥歯で強い力がかかる部分や、深い虫歯がある部分には使えない場合があります。
- 3.ファイバーコア
- プラスチックにファイバー(ガラス繊維強化樹脂)の芯を入れたものです。保険適応外なので高価ですが、素材のしなる性質から歯が割れる可能性が低く、内部が透けて見えるオールセラミックの被せ物をするときに審美的に有利です。
インレー(詰め物)の種類と特徴
保険適応外(自費)のインレー
- 1.セラミックインレー
- セラミック(陶器)でできた詰め物です。白くて見た目が良く、ほとんど変色しないのが特 徴です。ただし、厚みがあるので歯を削る量が多く、強度もやや劣るので割れやすいといったデメリットがあります。
- 2.ゴールドインレー
- 金合金や白金加金で作られた詰め物です。適合が良く、金属の溶け出しによる歯茎の変色や金属アレルギーの可能性が低いというメリットがありますが、金属なので見た目は劣ります。
保険適応のインレー
- 1.コンポジットレジンインレー
- 虫歯を削った後にコンポジットレジンという歯科用プラスチックを詰める方法です。
歯の色に似ているので見た目が良く治療期間が短く済みます。保険が適用されるので安価ですが、経年で変色が起こったり、強度が強くないので欠けたり割れたりすることがあります。
- 2.メタルインレー
- 金属の詰め物で、主に奥歯など噛み合わせによって力が加わりやすい部分に使用します。
保険の適応によって安価で作れますが、見た目が悪く、金属アレルギーの可能性があります。