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2018/03/27

削らない治療(接着ブリッジ)

下の前歯が1本抜けてしまった患者様が来院されました。

 

 

図1

 

患者様の希望は

「抜けたところに歯を入れたい。

ただインプラントのような手術はできれば避けたい。

でもあまり歯を削りたくない。。。。」

 

 

 

 

図2

歯を1本失った後の治療で代表的な治療はブリッジです。

失った前後の歯を平行に削って3本つながった被せ物を被せる治療です。

 

 

図3

 

図4

 

このように失った歯の前後の歯を削って、3本つながった被せ物を被せます。

 

ブリッジのメリットは

 

・インプラントのように手術が必要ない

・インプラントと比べて治療期間が短い

 

という点です。

 

反対にブリッジのデメリットの大きな理由の1つは

 

・『前後の歯を削る』必要がある。

 

という点です。

 

元々被せ物をしている歯や、

大きい虫歯がある歯、

被せる治療で咬みあわせを改善する必要がある歯など

被せるために歯を削ることに対して、

必要があったり、抵抗が少ない場合は大きな問題にはならないのですが

 

失った歯の前後がきれいで、咬みあわせとも調和している歯だった場合、

その歯をブリッジのために大きく削るのは

可能であれば避けたいです。

 

図1

 

今回の状態はまさにそれでした。

失った歯の前後は虫歯もなく、きれいな歯でした。

 

そこで今回選択した治療法が

 

『接着ブリッジ』

 

です。

 

図5

 

失った歯の隣の歯の裏側のエナメル質の部分に接着ブリッジのウイングを接着して

歯の裏側で失った歯部分の歯を維持する方法です。

この接着ブリッジの1番のメリットは

 

『歯を削らない』

 

ことです。

全く削らないわけではないですが、

強く接着させるためにウイングと接する部分の歯の表面を浅く少しだけ削るだけです。

 

図12

仮歯を製作し、

歯の形態や磨きやすさ、裏側のウイングの厚み

などを煮詰めます。

 

 

図7

 

治療が終了した状態です。

 

前後の歯を削らずに、また手術もすることなく、

 

失った歯のみを回復できました。

 

 

 

図8

 

ウイングの厚みは反対側の犬歯を比較すると厚みがご理解いただけると思いますが、

すぐに慣れ、違和感はほとんど感じません。

 

歯と歯の間は歯間ブラシを通して毎日ケアしていただきます。

 

 

接着ブリッジは大変有効な治療法だと考えておりますが、

全てのケースで出来るわけではありません。

 

咬みしめの強い力がかかる場所には不向きです。

前歯が1番適しています。

 

治療の長期の成功は

症例に対する正しい治療法の選択が大切と考えています。

 

前歯を失って困っている方や、興味ある方は

お気軽にスタッフにお声がけ下さい。

 

 

 

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